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Philosophy

新SDGsとは

名和 高司「パーパス経営」参考

About

現在、組織の運営を行う上で存在意義としての「パーパス(purpose)」が注目されることが多くなってきています。しかし、経済学者の名和高司氏は自らの著書「パーパス経営」の中でパーパスを心の内側から湧き出てくる強い思いであるべきだという主張からパーパスを志(こころざし)と訳しています。その裏側には資本主義が「ヒト・モノ・カネ」という生産の三大要素のうち「カネ」という金融資産を基軸に考えてきた中で、持続可能性(サスティナビリティ)を追求するためには人的資産である「ヒト」に焦点を当てる必要があります。それが資本主義に代わる志本主義であり、新SDGsです。これは現行のSDGsとは異なり、Sustainable×Digital×Globalsを指す2050年を見据えた新語です。NAMIMATIでは環境・社会問題に取り組む上で「この世界に何かをやってやろう」「こんな自分になりたい」などの志(パーパス)こそが重要であり、それが他の共感を生み、社会の重要な歯車となれると考えております。

Sustainability

SDGsの規定演技(17枚)から自由演技(18枚目)へ

Digital

D(デジタル)からX(トランスフォーメーション)へ

Globals

ボーダーレスからボーダーフルへ

1, Sustainablity

規定演技の枠組みから抜け出し志(パーパス)ある自由演技へ

SDGsは17の目標と169のターゲットによって構成されています。それぞれが2030年を見据えた重要な目標であることには間違いありませんが、その使い方を間違えると大きな損失が生まれてしまいます。その一つにSDGsウォッシュが挙げられます。これは実際は無関係の事業を行いながら、SDGsに積極的に取り組んでいるように見せかけて資金を調達しようとすることを指します。この原因としてサスティナビリティの目標をSDGsという限定的な項目に限定してしまうことが考えられます。これを「パーパス経営」の著者は「規定演技」と呼んでおり、各社とも、SDGsの項目に沿って取り組んでるがその内容は同業他社とほぼ横並びであると訴えています。規定演技の中では企業の独自性やワクワクとするような志(パーパス)は感じ取れず、本来はSDGsのためのビジネスでなければいけないところが、ビジネスのためのSDGsになってしまっています。その改善策として18枚目の自由演技として社会にとっての重要度と会社にとっての重要度の最大の交点を見つける必要があると考えています。そこでNAMIMATIは年に一度開催する、学生団体によるRegeneration Festaを企画しています。ここの場では志(パーパス)を持って活動しているZ世代、企業を集め、意見交換をする場を用意することによって、それぞれの志(パーパス)に共感を呼び、Regenerationの機会を作り出しております。

2, Digital

SNSを活用したZ世代プラットフォームによるD→X

近年はDXの時代とも言われ、急激な速さでデジタル技術が進化してきました。Z世代では様々な意思決定の場面においてInstagramやTikTokをはじめとするSNSが重要なカギとなっております。例えば、レストランを選ぶ際にも、商品・サービスを購入する際にも、イベントを調べる際にもSNSを活用しております。ここで注意すべきは、DXにおいてこのD(デジタル)の部分が注目されることが多く、本質となるX、トランスフォーメーション(変革)が疎かになってしまっている節があります。そのような現状で我々NAMIMATIではそのようなSNSを活用できるようなD(デジタル)人財にとどまらず、そのDを活用することによって変革を起こせるX(トランスフォーメーション)人財への成長に注目してともに学んでおります。SNSによって、離れている人、今まで声に出せなかった人の志(パーパス)の共有が可能になった今、このNAMIMATIというZ世代プラットフォームを通して、様々な世代間の融合によりRegenerationという新たな変革を起こしていきたいと考えております。

3, Globals

「ボーダレス」から分断された世界を再統合する「ボーダフル」へ

世界の統合へと向かう声が多い中、正反対に世の中はウクライナ侵攻やブレグジット、新型コロナウイルスの影響により、分断へと向かっている印象を受けます。その他にも人種、性別、宗教など目に見えない様々な分断がある中で、近い将来それがなくなるとは思えません。だからこそ、個人個人としてのボーダーを認めて、人と人が共感で繋がり、個性から出る別世界からの多元的な視座を大切にする必要があると考えています。そこで我々は一つの世界として協調する「Global」ではなく、複数の世界を認め合う「Globals」を取り入れています。NAMIMATI の具体的な施策としてTri-sector Leader(トライセクターリーダー)を目指していることが挙げられます。世の中にはFirst-sector(行政)、Second-sector(企業)、Third-sector(NPO)が存在し、それぞれのセクターで様々なリソースと問題点を持っています。行政であれば、最低限のルールを決めることができる一方で、スピード感が遅いことが問題として挙げられます。次に企業であれば、マーケティング施策や資金調達の面で社会を動かす大きな力を持っているといえる一方で、環境・社会問題は二の次となってしまうケースがあります。最後にNPOは環境・社会問題に対する知識や思いは持っていますが、資金力やマーケティング力がないことから活動がそもそも広がらないといった問題があります。2030年までに定められた目標を達成するためにはこのセクター同士が別々に環境・社会問題に取り組んでいるようでは難しいと考えられます。ここでこれらのボーダーによって仕切られたセクターをそれぞれの個性を理解したうえで、まとめ上げる立場が必要であり、そこでトライセクターリーダーとしてのNAMIMATIを実現させたいと考えております。

PURPOSE

自然、人と出会い人生の豊かさの体現。

そして人と地球が共生する社会創り。

Embodying the richness of life through encounters with nature and people.
Creating a society where people and the earth coexist in harmony.

Last:志(パーパス)を論理武装する

NAMIMATIでは一人一人に志(パーパス)を持ちながら活動を行っていってほしいという願いから、ビーチクリーンなどをはじめとする自然体験学習や様々な人・価値観に触れられる機会を設けております。その中でこの現存の美しい自然・文化を守らなくてはいけない、また社会の仕組みを変えなくてはいけないといった志(パーパス)を持ってもらいたいと考えております。しかし、この志(パーパス)はとても大切でありながらも、その実現可能性を高めるためには、様々な知見から、志(パーパス)の論理的な武装が必要不可欠です。NAMIMATIでは、より広くのZ世代、X・Y世代を巻き込むためにSNSを利用したファッショナブルな発信を心がけています。環境・社会問題を思いベースで発信することは人の心を打つ効果的な方法ではありますが、幅広い人にそれを届かせるという点においては、興味・関心のない人には届かないという欠点があります。そこでファッショナブルな発信を心がけることによって、興味・関心のない人の注目を得ることができます。結果的に、ただの思いベースの志(パーパス)ではなく、論理的に仕組み化された志(パーパス)を社会へと提案することが可能となります。是非とも、NAMIMATIの活動を目にした際には、この活動の裏側にはどういった志(パーパス)があり、論理的な施策があるのかを楽しみながら・面白がりながら見ていただければ幸いです。

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